- 「なぜ仕事を選ぶことに迷わないの?」
- 「”やりたい仕事をやれ”と言うけど、興味のある職種が求人にない」
- 「仕事を選べない人でも、これだと思える方法を知りたい」
求人票を見ても、しっくりくる仕事がない場合、追い込まれるような気持になりますよね。ぼくが20代で就活をしていたころは、全く仕事に興味が持てず苦労しました。
人に相談しても、「好きな事はないの?」とか「働く中でやりがいは見つかるから」と言われるだけ。相手も悪気なく言うのですが、こういう言葉を聞いているだけで疲れます。
だって、本当にやりたい仕事なんて無いんですから。じゃあ、このままでいいかというと、嫌なんですよね。就活している以上は、仕事を選ばないといけないので。
「仕事を選ぶな、何でもやれ!」という人もいますが、「じゃあアナタは誰とでも結婚できるの?」という話です。みんな、何かしら仕事をチョイスする基準を持っているんですよ。
今回は、「やりたい仕事」がない人が、せめて仕事を選ぶ基準を持てるようにアドバイスを残します。3つのポイントを挙げるので、自分にあったものを参考にして下さい。
これからの時代は、仕事が流動的になっていく
先に質問させてください。
今、就活をしている。もしくは転職先を探している方は、就労先でどれくらい勤めようと思っていますか?
「一生その会社に勤めよう」と思う人は、ごくわずかではないでしょうか?もちろん、気持ちの上では「できるだけ長く頑張る」が前提だと思いますが。
しかし、多くの人が理解しているように、終身雇用の制度はもうありません。また、多くの業界にロボットが投入されることや、不況が続き雇用が安定するとは考えがたい現実もあります。
つまり、将来にわたって今やっている仕事が無くならない保証はないわけです。(正社員じゃないとヤバいと思う人の怖さ)
会社の倒産は想定でき、そうでなくとも20代から定年(この概念も消えると思いますが)まで働く人も減るはず。会社に残り続けて、一生を終えられる時代は終わったのです。
そういう意味で、仕事はずっと続くというより、「変わる可能性のあるもの」という位置づけでとらえるべきでしょう。
「時には仕事を失ったり、転職活動をしなければいけない」という考え方が必要になってきます。つまり、世の流れに沿った就活が求められるということです。
流動的に変わっていくであろう仕事ですが、それでもこれから述べる、仕事探しのポイント3つを基本に考えれば気持ちは軽くなるはず。
「やりたい仕事」に縛られない、新しい仕事の探し方の指針にしてください。
1 正規雇用にこだわらない (非正規も受け入れる)
まず、仕事選びの段階でやりたい事も決まっていない状態から「正社員になる」とだけ決めつけてしまうと、選択肢が狭まる恐れがあります。
気持ち的には、正社員から始めたいのはわかります。しかし、今の時代は正社員スタートで雇う企業はごくわずかに限られているんですね。業種もかなり少なくなります。
そういった中で、「なんでもいいから正社員」と考えると苦しい。”やりたい事がない”という状況を通り越して”やりたくない事”にまで、手を出さないといけなくなる可能性が出てくるのです。
それに比べ非正規であれば、業種の幅は広がります。非正規からでも、正社員に昇格させてくれるシステムは多くありますからね。
企業側も余裕がないので、まずは非正規から働いてもらう傾向が強くでています。そこから継続をお願いしたい人材は、正社員で確保するというスタイルが就活トレンドになりました。
「世の流れに乗る」というのは、こういう意味でも重要になります。
また「嫌になっても非正規なのですぐに辞めたらいい」と思えるなど、働き始めのハードルは低くなるので精神的にもラクです。
ちょっとマイナス思考ですが、お試し感覚でスタートを切れた方が、重たい就活をせずに済むのです。
「やりたい仕事」に正社員募集がなくても、とりあえずチャレンジしてみる考え方も持ってみましょう。20代という若さも活用するならここですよ!
2 ホワイトカラー狙い (過酷な労働条件には飛び込まない)
「やりたい仕事がない」という人の中には、仕事以外にやりたい事を持っている人もいます。
そういう方は、あえて「仕事に何も求めない生き方」を目指すことも可能です。
教育の失敗でもあるんですが、「みんながやりたい事をやろう」という考え方に洗脳された人の多い時代が今だと思うんですね。
確かに、「夢や目標を実現させて自分のやりたい事をやる」のはベストです。しかし、みんながみんなそうなれないから悩むんです。
じゃあどうすれいいのか。それは、仕事を割り切って考えることです。割り切ると言っても、お金稼ぎの手段にするという意味です。生活するために、稼ぐということ。
もちろん、お金稼ぎだけのために働くのはしんどい面もあります。そのため、最低限のお金を稼ぐために、ホワイトカラーの仕事にしぼっていくのです。
最低限のお金なら、時間どおりに終わるバイトだったとしても稼ぐことはできます。派遣社員など、いくらでも手段はありますから。
仕事で最低限のお金を稼いで、余暇を楽しむ感じです。もちろん、これだと将来が不安。だからこそ、このスタイルから始めるのです。
ホワイトカラーを選ぶのは、「仕事の割り切り」だけが目的ではありません。仕事以外の時間が多く取れるようになることで、心にも余裕が生まれるのです。
その生まれた余裕が、新しい道を切り開く可能性を持ってるんですね。
20代なら、仕事終わりに習い事をしてもいいし、遊びにいってもいいです。そういった中で、新しい世界に触れていると、目標ややりたい仕事が見つかってきます。
もし仕事にやりがいを見出せば、没頭しても良いですし、難しそうなら外に目を向けていけるベストな働き方です。
こういうと、「ホワイトカラーの仕事なんてない」という人もいますが、実際はそんなことはありません。ホワイトカラーで働く方法は、別途で書かせていただきます。
3 給料が高い仕事を選ぶ
やりたい仕事がなくても、お金はがめつく狙っていくべきだと思います。極論ですが、「給料が良いところだけに応募する」のも作戦としては上手いです。
これは、ぼくの失敗談から思う話です。
ぼくは、仕事ができない男で、簡単なバイト作業でさえも上の人から「お前は要領の悪い人間だ」と責められ続けていました。
その影響もあって、「自分は仕事ができないから、給料は安いところでしか相手にされないんだ」と悲観して20代を過ごしたのです。
能力のすべてを否定され、「おれはダメ人間だ」と思い込むようになりました。
すると、求人票を見ても少し時給が高いだけで、「これは自分の手に負える仕事じゃないな」とシャットアウトをするようになりました。
本当は業種ごとにやってみないと難しさなんて分からないのに。頭ごなしに決めつけで「おれは能力が低いので、安い給料の仕事しかできない」と考えるようになっていたのです。
業界で働かれている方には申し訳ないですが、ここから「介護」という低賃金で有名な仕事を目指すようになりました。
給料と能力はイコールにならないのに、それでも自分には価値がないと安月給を選んだ方がいいと考える心理状態。こうならないように注意が必要でした。
それから何年も経ち、今は別の仕事をしています。
さきほど給料と、能力はイコールされないと書きましたが、今やっている仕事は介護よりも給料がいいのです。そして、続けられています。
主にはパソコンや営業関係なのですが、介護と違いチーム作業もないので働きやすいです。
「給料が上がるから難しいことかな?」と心配したこともあったのですが、無駄な心配でした。単純に20代のぼくが、適材適所の概念を知らなかったのです。
「自分はフリーターでスキルがないから、安い給料に行くしかない」と思う必要はありません。ダメもとで、高い給料、時給の職種を狙うのもありなのです。
「やりたい事を仕事にしなければいけない」という呪い
選択肢が増えた時代です。面接に行けば「どうしてうちの会社にしようと思ったのですか?」などと聞かれます。
学校でも、「将来に向けてやりたい事を見つけよう」と教え続けられます。
ですが、人生におけるやりたい事というのは、若くして見つけられる物じゃないんですよね。それが、成人して仕事を探す若者の首を絞めるのです。
テレビなどには、子どものころから夢をもって目標に取り組み、自己実現させているヒーローたちが映っています。役者・モデル・アスリート。
ああいう姿を見ると、自分がちっちゃく見えて苦しいこともあります。
でも、目立つ人が目標を持ち、やるべき事をやっていただけで、大半の人は見つけられずにもがくのです。
そのもがく時間が、個人差になるため、人によっては30~40代の就活になっても影響しているのです。
ぼくの20代は、「やりたい事を仕事に」という呪いにも近い考えがありました。これが、自分を縛り付けていたように思います。
そこで思うのは、ガチガチにやりたい事を明確化させるよりも、やれる範囲で働いてみることの方が大事だと気がつきました。
すぐに、やりたい仕事は見つけられないかもしれませんが、少なくとも今回述べたような仕事の選び方はできるはず。
仕事を選ぶ段階でつまづくことは、この時代はふつうにある話です。そういった際に、今回挙げた3つのポイントを、仕事探しの参考にしていただければ幸いです。
「働いてみたいな」←このやる気をムダにしてませんか?
仕事探しって面倒ですよね。ぼくも「働きたくないけど、働く意思はある」という状態で20代は悩んで来ました。
しかし、思い返せばこの悩んだ時間がムダだったとも反省。悩むと「今はまだ」とか「明日から」と先延ばしするんですよね。結果的に次の日も、先延ばしをする後悔ループ(苦笑)これが続くと、せっかくやる気を出しかけたのに悩んで苦しんだにも関わらず進展がないという最悪の状況に陥ります。
だから伝えたい。「僅かであろうとやる気があるなら、今この瞬間に行動すべき」と。何も就活はやる気MAX状態でなくてもいいんですよ。ちょっとハロワに行く、ネット求人サイトを見る。なんでもいいんです。今あるだけのやる気を大事に使いませんか?という話。
精神的に疲れていると、仕事探しどころじゃないのは誰もが経験しているはず。
それなら今ある「やる気の範囲」で行動する。その中で出来る限りのことをやれば、後悔のない明日がある。この考え方を心がけて求職活動をされてみて下さい。
たとえば、僅かな労働意欲がある方ならリクナビのチェックなどは出来るはず。もちろん、部屋の中で出来ます。おすすめ理由は3つ。
リクナビをお勧めする理由

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- 20代にうれしい「未経験・初心者OK」の求人情報が豊富
- 登録のみで非公開求人を全てチェックできる
就活の面倒臭さを、とにかく飛ばせるのがリクナビです。ネット登録した瞬間から非公開求人を含む、全国トップクラスの求人案件を見ることが可能。これにより、仕事を探したけど何もないという状況が確実に減ります。
もちろん、未経験や初心者向けに安心して働ける求人は豊富。登録するだけなので、電話が掛かってくるなどの心配も不要ですよ。
スカウトメールなど登録するだけで、未経験スペックでも働かせてもらえる案件のお知らせが来るなど便利のひと言。
働きたい、面接を受けたいと思った時に「登録からやらないとダメなのか」という心理ハードルを下げるためにもまずは求人チェックが有効です。
ぼくの経験からも、こういう小さな行動をするだけで「後悔なき明日」を迎えられます。迷っているなら、たった5分の登録から始まる1歩をまず踏み出すと、今のやる気もムダになりません。ガンバです!
