- 「正社員になりたいけど、募集している職種が限られてる!」
- 「このままフリーターだと将来がヤバい気がする。どうにかしなきゃ・・」
- 「ニートから正規雇用されるの?」
こういった考えをお持ちの方は、この記事を読了後に捨ててください。これらは、20代のぼくが間違って認識していた就職観。全く慌てる必要がない話なのです。
とはいえニートから就労するまでの時期や、働いている中では常にこの危機意識は持ち合わせていました。
無職のころは、「自分が雇われるのか」と心配する。フリーターになれば、「正社員になれるのか」と悩む。
「危機意識をもって、将来を案じているのでイイ傾向じゃないか」と思う人もいるでしょう。しかし、この危機意識がぼくをダメな道へ引きづり込んでいたのです。
実際問題として、ぼくと似たような思考で就職に苦しむ方は多いですよね。そうなってしまう理由は、「過剰なまでに自分を追い込み過ぎているから」です。
ぼくは、就活における危機意識は一切必要ないと思っています。どれだけ危機意識が不要なのかを知るほうが大事と言えるでしょう。
Qなぜ危機意識が就活ではムダなの? Aプレッシャーの根源だから
もう気がついている方もいるかもしれませんが、危機意識を持ち就活をしたところで、正社員に採用してはもらえません。
危機意識が仕事をくれるなら、みんな危機意識を持てばいいですけどね。
しかし、現実はまるで逆。冒頭で書いたように、「正社員になれるの?」「フリーターは将来がヤバい?」とただ自分を追い込み続けるプレッシャーに変わるだけなのです。
もちろん危機意識を持った人が、就職活動のやる気UPさせ、面接にどんどん挑めるようになるのなら止めません。
ただ、現実問題として多くの人が、「将来をしっかり考えねばいけない」と言いつつ「精神的に追い込むだけの危機意識」を抱えていることが問題だと思っているのです。
特にこれから述べる3つは、ありがちなケースなので気をつけてください。
① 自分で就職に対するハードルを上げ過ぎている
いまや労働者の4割が非正規社員と言われており、この現状なら本当は働いているだけで合格点なんですよ。
ふつうに働いても、4割の人は非正規なのです。みんなが正社員になれるわけではありませんから。(東洋新聞参照)
それにもかかわらず、せっかく非正規でも毎日がんばって働けているのに、「正社員にならなければ」と焦っていると精神が病んでいきます。
ぼくがまさにそうだったのですが、ニートからフリーターになれたにも関わらず、「正社員になれないと意味がない」と自分のハードルを上げ続けたのです。
そりゃ、給料が多く、ボーナスもある正社員はうらやましいですよ。でも、ニートからフリーターになれたばかりの自分を「これではダメだ!」と追い込むのはマイナスでした。
結果的に、「フリーターじゃダメなんだ」と自分のなさ能力を嘆き、せっかく雇ってもらえたバイトであるにも関わらず辞めてしまいました。
大事なのはハードルを上げることより、まずは自分の能力をそのまま認めることです。
自己肯定というやつですが、それができて初めて「次に進もう」というハードルを乗り越えられるとぼくは経験から思うのです。20代は無知なので、背伸びこそ正義だと思いがち。気をつけてください。
② 「いつも正社員」を目指さないといけない人生を歩んでいる
「フリーター(非正規)ではダメだ!」という考えも、誰が言い出したのか。呪いのように、非正規の当事者を苦しめています。
この原因は「正社員神話」がこの不況時代にも影響しているんですよね。
もうぼくたちの世代は、会社が定年(死後)まで残ることは基本的にないと思ったほうが良いです。どれだけ大手でも、ふつうに倒産する時代です。
「会社が無くなる」という事実を前にすれば、またそこから転職活動をしなければいけません。つまり、またゼロからやり直すわけです。
その都度、「正社員でなければいけない」と考える人は苦しいのです。実際、仕事を探すなかで「正社員」という縛りプレイをしている人は多いですよね。そりゃ、苦しいと思いますよ。
だからこそ、「視点をずらして考えること」を覚えるといいのです。
ニートであれば、「フリーターとして働けた」という事実にまず合格。フリーターや派遣社員であれば、「継続して働けている自分」に合格を出すのです。
心に余裕が生まれることで、今の自分を客観視するようになり「それでは次の道を目指しますか!」と焦りのない行動がとれるのです。
正社員思考の人は、いつも焦りが出ています。
ぼくもですが、求人票を見るたびに「うげー・・正社員の募集がほとんど無い!」といちいち精神的なダメージを受けて損をしていましたから・・。
③ 不安定な時代に弱い、最弱な思考の労働者になっている
ある日突然、正社員ではなくなったら・・。こう考えたことはありますか?
会社のリストラや急な体調不良で会社を辞めることになった場合、「正社員でなければダメだ」という人は、その自分の思考に苦しめられます。
そもそも、非正規枠が増えている社会で、正社員を維持し続けられるのは、ごく一部の人だけ。終身雇用が消えた今、就活・転職はもっとカジュアルなものに変わっていくことが予想できます。
するとどうなるか。
「ちょっと勤めてた会社が倒産しちゃって・・今は就活してるんだよね」と軽く言える人であればいいのですが。
正社員の座が無くなった場合、また仕事を探すことになりますが、不安定な時代にいちいち仕事がなくなるくらいでメンタルを崩していられないですよね。
ここで次のように考えられる柔軟な人は有利です。
「まずは非正規から働いて、そこから正社員を目指せる人材を目指そう」と。不安定な時代だからこそ、こう考えられた方が精神衛生上にも良いのです。
実際、派遣会社などであれば、紹介予定派遣といったシステムがありますが、非正規スタートが基本の仕組みなんですね。
そこから正社員を目指す形が、これからは基本となりつつあることを知っておくべきと言えます。
危機意識の扱い方は、個人のコントロール次第。自分の首を絞めるな。
このように考えてみると、いかに危機意識の扱い方が難しいかお分かりいただけたのではないでしょうか。就活の息苦しさは、考え方ひとつでコントロールが可能なのです。
生き急ぐように、自分の首を絞める人がいますが、思考を変えて落ち着くだけで違います。
恋愛も同じですが、焦って女性にアプローチしていると失敗しやすくなります。ゆっくり自分を磨きつつ、そこから仲良くなるイメージを持つのです。
仕事も同じ。まずは焦らずバイトやパートといった非正規から始めてみる。非正規の方なら、今度は正社員を目指すという具合にステップアップするという考え方が重要です。
自分を追い込み過ぎない就活姿勢が、好結果を生むということを覚えておいてください。
「働いてみたいな」←このやる気をムダにしてませんか?
仕事探しって面倒ですよね。ぼくも「働きたくないけど、働く意思はある」という状態で20代は悩んで来ました。
しかし、思い返せばこの悩んだ時間がムダだったとも反省。悩むと「今はまだ」とか「明日から」と先延ばしするんですよね。結果的に次の日も、先延ばしをする後悔ループ(苦笑)これが続くと、せっかくやる気を出しかけたのに悩んで苦しんだにも関わらず進展がないという最悪の状況に陥ります。
だから伝えたい。「僅かであろうとやる気があるなら、今この瞬間に行動すべき」と。何も就活はやる気MAX状態でなくてもいいんですよ。ちょっとハロワに行く、ネット求人サイトを見る。なんでもいいんです。今あるだけのやる気を大事に使いませんか?という話。
精神的に疲れていると、仕事探しどころじゃないのは誰もが経験しているはず。
それなら今ある「やる気の範囲」で行動する。その中で出来る限りのことをやれば、後悔のない明日がある。この考え方を心がけて求職活動をされてみて下さい。
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働きたい、面接を受けたいと思った時に「登録からやらないとダメなのか」という心理ハードルを下げるためにもまずは求人チェックが有効です。
ぼくの経験からも、こういう小さな行動をするだけで「後悔なき明日」を迎えられます。迷っているなら、たった5分の登録から始まる1歩をまず踏み出すと、今のやる気もムダになりません。ガンバです!
