- 「企業にアピールできる資格がないと就職できない」
- 「就活が有利になるスキルさえあれば、フリーターからでも採用されるはず」
- 「おすすめの資格を教えて欲しい」
就職には資格が必要と思われている方。それ、要らないかもしれませんよ?
資格を取ることに疑問を抱えている人や、資格取得をしても意味がなかった経験はないですか?今回は、資格不要論ともいえる話をします。
そう言いつつ、ぼくも20代は就活に焦って資格を狙い続けていました。「就職したいなら○○の資格がある方が良い」という情報も多かったため、頑張って勉強しました。
たとえば「肉体労働がムリなら事務系のスキル資格」ということでパソコンや簿記資格を目指す。「漢字が書けない若者は採用されない」と聞きつければ漢字検定2級を取得。
他にも「男性は営業でクルマに乗るから、最低でも普通免許は必要」とか・・。次から次へと、資格を気にして取得。しかし、それが役立ったかと言えば・・ほぼ不要でしたねw
例外的に使えたのは、介護のためにヘルパー2級(現在は初任者研修)を取ったこと。介護で働く際には使えました。
要するに、資格の見極めができていなかったんですね。だからこそ今、資格を取って就活を目指す人に伝えたいのです。
「その資格、本当に必要なの?」と。
就職のための資格取得に苦しむ20代に、取るべき資格の見極め方を教えます。
「資格を取った方がいい」という流れは、20代に起こるブーム
そもそも「資格を取った方が良い」という話は、10代後半から20代前半に起こるものだという事をご存知でしょうか。いわば、ブームです。
「ブームなわけがないだろうw」と思う方もいると思いますが、資格取得の悩みについては、本当に20代がピーク。30代で悩んでいる人は少ないです。
なぜなら、「資格取得が必要」という流れは20代の進路事情にも大きく重なっているからです。高校から大学に・・大学から社会に・・という「流れの一環」なんですよ。
「進学」や「就職」ほどメジャーな流れではないですが。それでも、「入学に必要な偏差値」を求めるように、「就職に必要な資格」という形を欲します。
20代で就職しようとすると、年齢的に何を始めるにも「未経験者」という状況に置かれやすいですよね。そのため、20代で仕事に困る若者は「資格・スキル」に頼りたくなるんです。
就職が決まらないとなれば、自然と「資格があった方が良いのかな」と考えますよね。ぼくもまさにコレでした。資格で就職有利に立ちたくなるんです。
しかし、「本当に必要な資格(使える資格)」を取得できれば良いのですが、ぼくのような就活がうまく行かない人は不要な資格まで手を出しやすい。
いわゆる「間違った資格の取得」を繰り返すのです。その負の連鎖を断ち切るべく、本当に必要な資格かどうかを見極める方法を3つ残します。
資格取得の判断材料にしてください。
① 「あった方が良い」レベルの資格で就職できる保証はある?
資格には2パターンあるのですが、「この資格がないと業界に入れない」というパターンと「あった方が評価されやすい」というパターンです。
ぼくはこれをよく理解していませんでした。つまり、「あった方が評価されるよ」というぼんやりとした資格ばかり取っていたのです(汗)
漢字検定やパソコンの情報検定など、取得前は「持っておいた方がいいぞ」と言われていたのですが、ふたを開けてみればアピールする場所もありませんでした。
「パソコンの時代」とか、「漢字を書けた方が良い」なんていうのは当たり前の話ですよね。ですが、ぼくは「資格があれば就職できる」という保証もない話に力を注いだのです。
「あった方が良い」と言われるものも、実はそんなに関係ない・・というケースはよくあると覚えておいてください。実際、一般職をやるつもりならば、そこまで資格を問われないのです。
逆に、看護師など絶対にないとダメなものなら全力で勉強が必要です。クレーンの操縦がしたいなどもそうですね。「なければそもそも働けない」というなら取るべきです。
それに比べ「あった方が良い」という資格というのは、裏を返せば「なくても何とかなる」という事。
みんなが取っているとか、人気資格などもありますが、逆に「誰でも取れるから価値がない」と見られることもあります。履歴書に、不要な資格を書くなというのはこういうことです。
よっぽど企業側から「この資格を取ってきてくれたら採用する」と約束できるくらいの話でもなければ、実は要らない資格というのは山ほどあるのです。
もし取るにしても、自分が入りたい企業の求人欄に「○○資格必須」くらいは確認した方が良いです。
漠然とした就職観だけで「有利になるかも」という資格には手を出す必要がないのです。
② 「資格より、就職が先でも可能」なケースは探した?
また、働きながら資格取得を目指せる職場もあるんですよ。資格がないと、絶対にムリな業種ならともかく、就労中に取得できる道も探すべきです。
ぼくは、未経験で介護をしていた時期があります。そして介護をやってみた結果に「やりがいもあるし、この業界に本気で入ろう」と思いヘルパー2級資格を取りました。
介護業界も資格がモノを言う世界なのですが、「未経験者からでもできる職場」を探してみたのは正解でした。
ぼくは、仕事をすぐに辞めるタイプだと気がついてからは、「資格を取って辞めると勿体ない」と考えていたんですよね。そのため、先に働てみることが30代手前で考えられるようになりました。
ふざけているようですが、「働いてみて本気で取り組みたくなれば資格を取る」という道もあると考えられる方が楽です。
実際「せっかく頑張って資格を取って、就職を決めたけど・・。すぐに辞めてしまった・・」という経験をされている方もいるでしょう。
「就職のために資格を取る」というのは、学生までの考え方とも言えます。
資格取得もお金が必要ですし、今すぐにでも働きたいなら資格を追いかけられないこともあるのです。
「資格がないと面接すら受けさせてもらえない」なら別ですが、無資格でも面接を受けさせてもらえないかくらいは問い合わせることも可能です。
ハローワークや派遣会社など、仲介者がいる場合は、問い合わせだけでもしてもらうと便利です。相手も人間ですから、「先に働きたい」という熱意を重視して採用してくれることもありますよ。
③ 資格取得の目的が、不安解消になっていない?
最後に気をつけて欲しいことがあります。それは「就職のための資格取得」が、いつの間にか「不安解消のための資格取得」になっていないかです。
ぼくの24歳のころの話ですが、「簿記資格さえあれば事務も射程圏」と、応募する企業や業種すら考えないまま勉強していました。しかも、無職の状態で。
もう何をしているかわからないですよね(笑)
「資格があれば就職が有利だ」と思い込みが強くなりすぎると、ぼくのように資格を所持することで安心するようになります。ひどいと、「勉強してる自分」に安心します。
- この資格は持っておくと採用されやすい”らしい”
- 転職する人は”みんな持っている資格”だから
このように、資格を取る動機がウワサや憶測から来ているなら注意。
資格を取らないと就労できない不安は、ニートやフリーターの状況下では起こりやすいです。
働かないといけない焦りや不安、プレッシャーはキツイと思いますが、その逃げ道として不要な資格に手を出していくことだけは避けたいもの。若かりし、20代のぼくに伝えたいです・・。
「資格」はあくまで表現の1つ。小さくとも「できること」でアピールを考えよ
最後に、必要な資格があるにも関わらず、お金や時間の都合で取れない人のためにアドバイスを残します。
「資格」は確かに形としてアピールできるのですが、これは資格でなくとも「できること」としてアピールする手法もあるのです。
たとえばパソコンを全く使わないAさんが、勉強してパソコン資格を取得したとします。逆にBさんは、パソコン好きで資格こそないけれど使いこなせる自信があります。
この場合、どちらがパソコンで仕事に役立たせてくれるかというと、Bさんですよね。つまり、「資格」とは能力の表現ツールに過ぎないのです。
もし、「自分には資格がないから・・」と落ち込むなら、できることを紙に書き出してみるのです。「資格はないけど、自分はこんなことができる」という表現を。これも大事な就活です。
「自分のできること」が明確に伝えられるなら、ハローワークや派遣会社などの相談員さんに伝えてみるのもいいでしょう。
その強みを元に、企業側に「資格が無くても働けないか」と聞いてもらうことは可能ですから。
自分で強みや特技をイメージできない方は、リクナビのグッドポイント診断(登録必須)
などのツールを使う手もあります。
「資格を取るしかない」と思い込んでいる人ほど、「自分にできること」を探してみることをオススメします。そうすることで、自分に足りないものがわかり、必要な資格も見えやすくなるのです。
「働いてみたいな」←このやる気をムダにしてませんか?
仕事探しって面倒ですよね。ぼくも「働きたくないけど、働く意思はある」という状態で20代は悩んで来ました。
しかし、思い返せばこの悩んだ時間がムダだったとも反省。悩むと「今はまだ」とか「明日から」と先延ばしするんですよね。結果的に次の日も、先延ばしをする後悔ループ(苦笑)これが続くと、せっかくやる気を出しかけたのに悩んで苦しんだにも関わらず進展がないという最悪の状況に陥ります。
だから伝えたい。「僅かであろうとやる気があるなら、今この瞬間に行動すべき」と。何も就活はやる気MAX状態でなくてもいいんですよ。ちょっとハロワに行く、ネット求人サイトを見る。なんでもいいんです。今あるだけのやる気を大事に使いませんか?という話。
精神的に疲れていると、仕事探しどころじゃないのは誰もが経験しているはず。
それなら今ある「やる気の範囲」で行動する。その中で出来る限りのことをやれば、後悔のない明日がある。この考え方を心がけて求職活動をされてみて下さい。
たとえば、僅かな労働意欲がある方ならリクナビのチェックなどは出来るはず。もちろん、部屋の中で出来ます。おすすめ理由は3つ。
リクナビをお勧めする理由

- 求人数は業界トップクラス。全国どこでも仕事が見つかる
- 20代にうれしい「未経験・初心者OK」の求人情報が豊富
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スカウトメールなど登録するだけで、未経験スペックでも働かせてもらえる案件のお知らせが来るなど便利のひと言。
働きたい、面接を受けたいと思った時に「登録からやらないとダメなのか」という心理ハードルを下げるためにもまずは求人チェックが有効です。
ぼくの経験からも、こういう小さな行動をするだけで「後悔なき明日」を迎えられます。迷っているなら、たった5分の登録から始まる1歩をまず踏み出すと、今のやる気もムダになりません。ガンバです!
